やめた方がいいルールもある──宿題の決めごとを手放す判断


ここまでの記事では、
宿題を習慣にするために、
ルールを下げる、調整する、戻す、言い続ける、
という話をしてきました。

ただ、最後に触れておきたいことがあります。
すべてのルールは、続ける価値があるわけではない
という点です。

ルールをやめるのは、逃げではない

ルールをやめる、と聞くと、
負けたような感覚になることがあります。

続けられなかった。
意味がなかった。
努力が足りなかった。

そう感じやすいのですが、
実際には違います。

ルールは道具です。
役に立たなくなった道具を手放すことは、
合理的な判断です。

下げても回らないルールがある

どれだけ下げても、
どれだけ工夫しても、
どうしても回らないルールがあります。

・始めること自体が強いストレスになる
・家庭全体の雰囲気が悪くなる
・ルールの話題が毎回衝突になる

こうした状態が続く場合、
そのルールは今の条件に合っていません。

守ること自体が目的になっていないか

ルールが続かないとき、
いつの間にか目的がすり替わることがあります。

宿題を通して生活を整えたい、
という本来の目的よりも、
ルールを守らせること自体が目的になる。

この状態では、
ルールは支えではなく、重りになります。

やめる判断が必要なサイン

次のようなサインが重なっている場合、
一度やめる選択肢を考えても構いません。

・下げ直しても、守れる状態が作れない
・言い続ける側が消耗しきっている
・ルールの話題になると関係が悪化する

これは失敗ではありません。
環境が変わった、条件が変わった、
それだけのことです。

やめるときに大切なこと

ルールをやめるときに大切なのは、
曖昧にしないことです。

なんとなくやめる。
自然消滅させる。

これをすると、
「守らなくていい」というルールだけが残ります。

やめるなら、
今日はここで一旦やめよう、
と明確に区切ります。

やめたあとに残すもの

ルールをやめたからといって、
すべてを手放す必要はありません。

時間帯だけ残す。
場所だけ残す。
声かけの仕方だけ残す。

使えた部分だけを残すことで、
次に作るルールの土台になります。

ルールは、いつでも作り直せる

一度やめたルールは、
二度と使えないわけではありません。

条件が変わったら、
また作り直せばいい。

習慣づくりは、
直線ではなく、行き来するものです。

手放すことで見えることもある

ルールをやめると、
意外な変化が見えることもあります。

自分から机に向かう日が出てくる。
別の形で学習が進む。
家庭の空気が軽くなる。

これも、大事な情報です。

ルールは、守るためにあるのではない

宿題のルールは、
守ること自体が目的ではありません。

生活を回しやすくするための補助線です。

補助線が邪魔になったら、
引き直すか、消す。

その判断ができることこそ、
習慣を扱う力です。

この記事の前回にあたる内容はこちらです。

https://shirutera.com/blog/blogs/when-keeping-rules-is-exhausting/