決めるだけでいい──宿題が続く家庭のシンプルなルール


宿題を続けさせたいと思うとき、多くの家庭では「やる気」をどう引き出すかが話題になります。
声をかける。
励ます。
ときには叱る。

けれど、うまくいかない日が続くほど、関わる側も疲れてしまいます。
前回の記事では、やる気がなくても宿題が進む家庭は、習慣で動いているという話をしました。
今回は、その習慣をどう作るのかを、もっと具体的に見ていきます。

習慣の正体はルール

習慣というと、特別な工夫や強い意志が必要なものに感じられるかもしれません。
ですが実際には、習慣の正体はとてもシンプルです。

決まったルールが、毎日くり返されている。
それだけです。

ルールの中身が完璧かどうかは、最初はあまり関係ありません。
多少雑でも、効率が悪くても、同じ形が続くことのほうが重要です。

良いルールより、守れるルール

宿題のルールを決めるとき、つい「理想的な形」を考えがちです。
毎日全部終わらせる。
集中して一気にやる。
間違いはその場で直す。

しかし、理想が高いほど、守れなかった日の挫折感は大きくなります。
習慣化の目的は、うまくやることではなく、続くことです。

短くてもいい。
一部だけでもいい。
守れるルールであることが、最優先になります。

まず決めたい三つのルール

家庭で決めやすいルールは、次の三つです。

一つ目は、始める時間。
何時にやるかを、細かく決めなくても構いません。
夕食前、帰宅後すぐなど、大まかで十分です。

二つ目は、やる量。
全部やる、ではなく、ここまでやると決めます。
一問だけ、十分だけ、といった小さな量が向いています。

三つ目は、終わりの合図。
終わったら何をするかを決めておくと、切り替えが楽になります。

この三つが決まるだけで、宿題は「考えること」から「流れ」に変わっていきます。

できなかった日のルールも決めておく

習慣は、毎日完璧に守られるものではありません。
疲れている日もあります。
予定が崩れる日もあります。

大切なのは、できなかったときにどうするかです。
責めない。
取り返そうとしない。
次の日に戻る。

これも立派なルールです。
この安心感があると、習慣は途切れにくくなります。

慣れは、やる気より強い

どんなルールでも、毎日くり返されていると、次第に慣れてきます。
最初は嫌だったことも、考えずに体が動くようになります。

これは、やる気が出たからではありません。
慣れたからです。

宿題が「がんばるもの」から「当たり前の流れ」に変わると、
関わる側の声かけも、自然と減っていきます。

ルールは、あとから変えていい

一度決めたルールは、ずっと守らなければならないものではありません。
慣れてきたら、少し変えてもいい。
合わなければ、作り直してもいい。

大切なのは、ルールを持つこと自体です。
固定された流れがあることで、宿題は気分から切り離されていきます。

この記事の前回にあたる内容はこちらです。

https://shirutera.com/blog/blogs/habit-over-motivation-homework/