子どものメンタルケアは、家庭の運営で決まる|10ケースから見えた共通点
このシリーズでは、
10のケースを扱ってきました。
どれも、
小学校の現場で実際に起きたものをもとにしています。
内容は違っても、
共通していたことがあります。
本記事について
本記事は、筆者が小学校教員として関わった複数のケースをもとに構成しています。
学校現場では、問題が起きたとき必ずケース会議が行われ、
担任・管理職・養護教諭・SC・SSWなど複数の視点から状況が整理されます。
本記事は、それらのケース会議および日常的な実践の中で得られた知見を、
特定の個人が識別されない形で再構成したものです。
共通点① 子どもは、限界まで我慢する
10ケースすべてに共通していたのは、
子どもが先に壊れるという事実です。
・親を困らせない
・先生に迷惑をかけない
・場の空気を乱さない
その結果、
一番最後まで我慢するのは子どもでした。
共通点② 「問題がない時期」が一番危ない
深刻化したケースほど、
初期段階ではこう言われていました。
「特に問題はありません」
静かで、
目立たず、
大きなトラブルがない。
だから、
動かなかった。
共通点③ 誰か一人の力では解決しない
親が悪いわけではない。
担任が悪いわけでもない。
それでも、
構図が噛み合っていないことはあります。
・相性
・役割
・立場
これらが絡むと、
善意だけでは動かない。
家庭は「感情の場」であり「組織」でもある
家庭は、
愛情だけで成り立っているわけではありません。
・情報が共有される
・誤解が修正される
・感情が循環する
この機能が止まると、
静かに歪みます。
最低限、家庭に必要な機能は日常会話
深い話はいりません。
・どうだった?
・それ、面白そう
・今日は疲れた
こうした会話が、
ズレを修正します。
日常会話がない家庭では、
誤解は修正されないまま進行します。
親のメンタルと子どものメンタルは循環している
親が不安だと、
子どもは安心できません。
子どもが不安だと、
親も不安になります。
卵が先か、鶏が先か。
この議論に意味はありません。
循環をどこで止めるか
それだけです。
学校は万能ではない
学校は、
毎日子どもと会います。
でも、
・心理的専門性
・家庭外の第三者性
には限界があります。
これは、
学校の怠慢ではありません。
外部につながるのは「敗北」ではない
心理士、カウンセラー、医療機関。
これらは、
・最後の手段
・重症の証拠
ではありません。
選択肢を増やす行為です。
早く動くほど、コストは下がる
時間も、
労力も、
金銭的負担も。
すべて、
早いほうが少なくて済みます。
遅れれば、
回復には時間がかかる。
遊びが機能する理由
このシリーズでは、
2つの遊びを紹介しました。
・はぁって言うゲーム
・ひらがじゃん
どちらも共通しているのは、
話さなくても参加できる構造
です。
会話は、
目的にすると壊れます。
副産物として生まれるのが、
一番強い。
子どものメンタルケアは、未来への投資
少子化が進み、
一人の子どもにかけられるリソースは増えています。
その投資は、
・子どもの将来
・親の安心
・家庭の安定
すべてにつながります。
このシリーズの入口はこちら
子どもの心が折れる前に、何に気づけばいいのか?
https://shirutera.com/articles/mental.html